スパニッシュマスチフの魅力

その犬種の性質や気質を知りたい時に原産国へ行って、現地の人々の生活を見ると分かることがよくあります。

スパニッシュマスチフの原産国はスペインですね。

スペイン人といってもいろいろな人がいますがそれでもはやりスペインの風土や歴史から作られたスペイン人の持つ雰囲気がありますね。

スペイン人は明るくて男性もよくしゃべりました。

楽観的ですが無責任ではないと感じました。

笑顔が多くてウェルカムな雰囲気を持っています。

日差しが強くてとても乾燥していて、草木は青々としていなかったです。

他にもいろいろ感じたことはありますが、そのスペイン人がスパニッシュマスチフを連れていると、なんとも言えぬフィット感があります。

見た目もそうですが性格や空気感も。

最低気温も最高気温も日本と似ていますが湿気と水の水質(スペインはかなり硬水)だけはかなり違います。

大雑把であまり細かいことは気にしないですが臆病な一面もあります。

スパニッシュマスチフとフラメンコは結びつかないですが、スペイン人とスパニッシュマスチフには共通点が多いです。

時々、このようにして外国のブリーダーさんのお話をすることがあるのですが、こうして説明しつつ日本のことを日本の皆さんに説明します。

案外自分がどう見られているのかを日本人は知らないような気がするからです。そして、日本の特異性を知らない人が多いと思います。

外国人も僕を見て、なんて日本人っぽいのだろうと思っています。

昔々スペインへ行ったときでした。

アビラという地方のブリーダーさんに「あなたは日本の皇太子にそっくりだ」「典型的な日本人だな」と言われました。無造作に置かれた菊の御紋のスプーンを見せながら。

そのブリーダーさんは英国のオックスフォード大学を卒業して、なぜか田舎の高校教師をしている、ハリソンフォードのような雰囲気の人でしたが、皇太子様がアビラ地方を訪問した際に街を案内したそうです。その同じコースを僕に案内してくださいました。

彼らの目には皇太子様も僕も大して変わりがないように見えているわけです。恐れ多くも。

しかし、日本人に共通する何かをいくつか感じ取っているはずです。

言葉でうまく説明できない皮膚感覚で「そっくりだ」といったのでしょう。

そういう感じ方でスペイン人とスパニッシュマスチフを見るといろいろな共通点が見えてきます。

今は海外が身近になりました。

皆さんも機会があれば自分の愛犬の原産国を訪れて現地の人と話してみてはいかがですか。