スパニッシュマスティフの「フォズ」来日

8月25日にスパニッシュマスチフの男の子「フォズ」が原産国スペインから日本へやって来ました。
一番の印象はフォズがとてもフレンドリーだったことです。
今年の2月にスペインを訪問したときよりもフレンドリーに育っていたので、これが一番安心した点でした。

 
今まではクリーム色のスパニッシュマスチフのブリーディングに絞り込もうとしてきましたが、今回はこのような毛色を初めて輸入することにしました。
クリームセーブルという表現が一番近いと思います。クリーム色の毛がベースで黒い部分(セーブル)が入った毛色のことをクリームセーブルといいますが、この毛色は少しづつ変化します。フォズがこのような毛色だからといってフォズから誕生する子犬がみんなフォズと同じというわけではありません。
 
フォズを最初に空港で見たときは思った以上に緊張しておらずフレンドリーでしたが、弊舎へやってきて3日間ほどはほとんど何も口にしませんでした。その後は急に本領発揮でしっかりと適量の食事をとるようになり、排便や排尿も普通にするようになりました。皮膚や被毛も排泄も正常で健康的です。これから駆虫薬を飲ませて更に健康チェックです。疲れから出ていた目やには目薬で治まりました。これから舎内での精子検査を行ないます。
 
やっと一段落したところですが、まだ皆さんに直接ご覧頂くのは先になる見通しです。
ご了承願います。
写真は8月25日に弊舎のドッグラン内で撮影したものです。フォズは疲れた表情です。
 
以前と違い犬の輸入には大きな大きなハードルがいくつもあります。今このハードルを越えて犬を輸入しているところは国内でも数えるほどしかありません。以前は法規制がとても緩かったため数え切れないほどの数の犬が日本に輸入されてきました。狂犬病発生国からの輸入と未発生国からの輸入では大きな違いがありますが、未発生国からの犬の輸入であっても難しいです。
 
この輸入の規制が大幅に厳しくなったことで、日本国内で稀少な犬種はどんどんいなくなりました。つまり、国内のブリーダーがブリーディングをやめていきました。また、海外からの良い血統(必ずしもチャンピオン犬だけが名血というわけではありません)の犬たちが日本に入って来なくなりました。この厳しい法律を悪法という方々がいますが世界中で狂犬病によって亡くなる人々が毎年数万人いることを考えると、我々ブリーダーや愛犬家であってもこの法律を歓迎した方がよいと思います。
 
フォズはまだ1歳です。これからも成長してゆきます。
体高が先に止まりますがまだ伸びる可能性がありますし、骨の太さや肉付きはまだまだ半人前です。
いつ身体ができあがるのか、完成するのかといいますと3歳前後です。
ですからこれからの成長をみんなでとても楽しみにしています。
 
ちなみに、スパニッシュマスチフの交配予定はもうすぐです!
交配がうまくいくのか、妊娠するのか、無事に出産するのか、楽しみにしながら祈っていてください。